モンテッソーリ×バイリンガル4人子育てDiary☆

0-3歳モンテッソーリ教育、赤ちゃんからのモンテッソーリベースな子育て、バイリンガル4人子育てのあれこれを綴ってます♪

おうちでの「日常生活の練習」

モンテッソーリ教育には「日常生活の練習」という分野があります。

その名の通り、実際に日常生活で大人がするようなことをします。

例えば、机を拭いたり、食器を洗ったり、洗濯をしたり(洗濯板を使って)、花を生けたり。

様々な「運動」を伴うので、この分野は「運動教育」に位置付けられます

活動ができるようになるのは1歳半頃。その頃から身近な人の真似をするようになる「模倣期」が始まるので、色んなことを真似してみたいという衝動も上手く利用しながら「運動」を洗練させていく・・というのがこの「日常生活の練習」です。

 

模倣期」についてはこちらにも書いています ↓

www.montessoripage.com

 

「日常生活の練習」はさらに以下の5つの分野に分かれています。

1. 基本運動 ー 腰かける、立つ、容器の開閉、ハサミで切る、ナイフで切る、縫う・・etc

2. 自己への配慮 ー 着衣枠、衣服の着脱、手を洗う、鼻を拭く・・etc

3. 環境への配慮 ー ラグの広げ方・巻き方、机を拭く、掃く、食器を洗う・・etc

4. 社交的なふるまい ー 挨拶

5. 運動の調整 ー 線上歩行、静寂練習

 

昔はひねる蛇口だったり、手動のものが多かったり、和式トイレだったり、日常的に手や体を動かす機会がたくさんありました。

近年では日常で手や体を使う機会がかなり減っています。

そこで、普段の生活だけでは身につかないような細かい運動を獲得していくためにこういった活動をします。

一見おままごとのように見える「日常生活の練習」の目的は「運動の獲得」なのです

 

モンテッソーリ園ではそれぞれの分野のものがトレイに置かれ、棚に並べられています。

「ハサミで切る」お仕事だったら切ったものを入れる小さな容器が用意されていたり、「ナイフで切る」お仕事だったら切ったバナナを入れる小皿や手を拭く小さな布巾なども用意されていたり、大人は一つ一つの動作が運動の獲得、洗練に繋がることを意識して準備し、提示します。

おうちでしようとしたら、数々の道具を用意するのが難しかったり、子どもが自ら選んでやって欲しいのに「やらせる」形になってしまったり・・と理想通りにいかないことも多いです。

お仕事を用意しようと思ってなかなか実行に移せていない間に敏感期が過ぎ去ることも。。^^;

なので、家庭では日常でママやパパがしている家事や作業などをどんどん真似させてあげるとgood!道具や用具を完璧に揃えてお仕事をさせることが目的ではなく、敏感期に沿った「運動」を獲得させてあげたいのですから^^

 

1歳半のリィちゃんは正に模倣期に突入した感じで、お兄ちゃんやお姉ちゃんが言うことをすぐに真似るし、同じようにしたい!

最近椅子に登ってテーブルで色々したがるので忙しい時は困るのですが、そんな時こそ巻き込んでお手伝いしてもらうと案外その方がスムーズにいくことも♪

先日、テーブルの下からボウルに手を伸ばして覗きたがったので、「ダメ〜」と言いそうになったけど、あえてさせてあげることに。

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マカロニサラダを作るお手伝い〜♪

マカロニとオリーブオイル、塩胡椒をまぜまぜしております。

あれもこれもやりたがるのですが、しばらくこれに集中していたので助かりました〜。

この後マカロニのつまみ食いが始まりましたが(笑)

 

長女は普段から色々お手伝いをしてくれます。

最近は"I like washing the dishes!!"と食器を洗って拭いて片付ける・・までをよくしてくれます。「もっと洗いたい〜!」と自らたくさん洗ってくれるのですが、洗いたい敏感期の頃にたくさんした成果!?と4〜5歳の頃やたらと食器を洗いたがった彼女のことを思い出します。

 

敏感期に沿って楽しみながらしてきたことは大きくなったら洗練された活動へと発展します。

やりたい時にしたことは「楽しい〜!」 =脳の回路がどんどん繋がり脳が活性化されていきます。
別にやりたくないのにやらされたことは特に意味をなさなかったり「苦痛・・」=脳の回路は繋がっていきません。
前者はその活動自体が肯定的に身につきますが、後者はその活動がマイナスな印象となります。
お水が大好きでママの真似をしたがる1歳〜2歳頃に洗い物や洗濯のお仕事、また日常的にそれをしてきた子は、大きくなっても楽しんでしてくれることが多いです。
でもその頃は「ダメ!」と言われ、洗い物の真似ごともしたことない子が「もう小学生になったのだから、食器洗いでも手伝ってよ!」と言われてもどうしたらいいのか分からなかったり、したくなかったり、苦痛だったり。。。
同じことが全く違う活動になってしまうのです。
子どもが自発的に関わろうとすることやあることに対して特に興味を示す「敏感期」をぜひ発見してあげ、それをたっぷりさせてあげて下さい♪
 

日常の中でどんどん子どもにお手伝いしてもらったり、仕事を与えてあげることは立派な「日常生活の練習」です^^