モンテッソーリ教育においての「大人の役割」の一つ。
「子どもに敬意を持って接する」
これはマリア・モンテッソーリだけが言ってることではなく、各国や様々な教育、プログラムなどでも大切にされている理念です。
ベビーヨガでも「ナマステの精神」で赤ちゃんに接しましょうと伝えています。
子どもに敬意を持って接するってどういうこと・・?
日本ではこの考え方はあまり浸透していないように思います。
特に昭和の時代までに生まれた大人は子どもを子ども扱いする傾向にあるでしょ。。
教育現場においても、先生が前に立って指導し、生徒は従います。
個々を尊重することよりも集団での協調性を育むことに重きをおいている文化なので、大人が子どもに敬意を持って接したり子どもが互いを尊重し合うことより、子どもは大人の支持に従うように刷り込まれて教えられています。
私自身が通った保育園も先生が「大人」という権力を使って子どもを取りまとめているような環境でした。
先生が言ったことは絶対的!
そんな風に育ったから、特に疑問を持つことはありませんでした。
アメリカやニュージーランドの幼稚園を訪れるまでは。
その頃私はハタチ過ぎ。
もう大人になってしまっていたのですが、欧米では子どもであっても意見を尊重してくれたり、大人が一方的に何かを強制したりすることはないことにホントーにびっくりしたのです。
そして、モンテッソーリ教育においてもそんな接し方がとても大切にされており、深く知るほどに、それはとても大切であると実感しました。
(NZの幼稚園についてはこちら♪)
「子どもに敬意を持って接する」って、子どもを神様のように崇めるとかではなく(笑)、赤ちゃんであっても一人の人として、大人に接するように接するということ。
まだ話せない赤ちゃんでも人間です。
言葉を発することができなくても、言葉も状況も理解はしているし、色々感じ取っています。
一つ一つの行動とともに声かけをしたり、丁寧に接すると赤ちゃんはちゃんとそれに応えてくれます。
逆に適当な扱いをされたりすると、些細なことであっても感じ取れるようです。
先日、上の子たちが遊んでいて、そこにリィちゃんが来ると危ないので長女がリィちゃんの目の前のドアを閉めたのです。
そしたら、指でも挟んだのかと思うほど火がついたように号泣!
びっくりして駆け寄ったけど指を挟んだわけではなく、ドアを閉められたことがすっごく嫌だったようです。
上の子たちにハグやキスされまくった時も怒っています(笑)
ぬいぐるみやペットにするように一方的にギュー、チュッチュってされたら大人だって嫌ですよね・・^^;
赤ちゃんにも大人にするように、大切な友人にするように接することを心がけたら色々スムーズにいきます。
・・と言ってもどういうシーンでどうすれば・・?とあまりピンとこない方もおられると思いますが、生活全般においてです!
例えば、オムツを替える時にいきなり寝転がしてズボンをずらさず、「今からオムツ替えようね〜」って声かけをしてから優しく取り替えてあげると嬉しそう^^
替えている間も色々話しかけてあげたりするとbetter!
大人に対して、こっちに来て欲しい時に無言で腕を掴んで引っ張ったりしないですよね・・?
まして、急にズボンをずらしたり・・(笑)
抱っこをする時も急に脇の下を掴んで勢いよく持ち上げるのではなく、「抱っこしようね〜」ってゆっくり抱き上げる。
鼻水を吹く時も。
急にティッシュで鼻をガシッと掴むように拭かれたらそりゃ嫌です。
嫌がるからサッとやってしまおうと思いがちですが、「お鼻出てるから拭こうね〜」って優しくティッシュを近づけていってゆっくり拭いた方がスムーズにいくことが判明!
「敬意を持って接する」とはなかなか深いのです
行動とともに赤ちゃんに声かけをすると、それだけでも変化が起こります。
でも必要以上に声をかけ過ぎないこと。
過保護になっては逆効果です。
「敬意を持って接する」とは「甘やかす」ことではありません。
「見守る」ことも「敬意」
遊びの時間は赤ちゃんに安全なスペースを与え、近くにいながらも無理に関わろうとせず、行動を尊重してあげます。
そして、子どもが大人を必要としている時に関わるようにします。
もちろん赤ちゃんが自分自身や周りの子、環境に危険なことをしたら即座にやめさせることは大事です。
そこを野放しにするのは「放任」であり、「敬意」でありません。
娘が遊んでいる時は、近くで静かに見守るようにしています。
たくさん声をかけて一緒に遊ばなくても、私が近くにいることで安心しながら色んなことに挑戦しています^^
機嫌がいいからと娘を放置して他のことをし始めたり、ブログを書いたりすると機嫌が悪くなります(笑)
そばにいながらも構い過ぎないのがポイントです。
子育て広場でのできごと
先日、9ヶ月にして初めて子育て広場に連れて行ってみました。その日は少なかったようで親子2組だったのですが、それに対してスタッフが4人・・!
広々としたスペースで遊ばせたかったのに、大人たちがリィちゃんにひっきりなしに喋りかけてくるではないか・・(笑)
「どんなおもちゃが好き?」「これは好き?」「これはどう??」
何かで遊び始めた娘に「すごーい!!上手〜!!」パチパチパチ〜
娘はそれに反応して手を止め、不思議そうにスタッフさんの顔を見てます。
新しいおもちゃを持ってきて、やって見せてくれるのはいいけど見せるスピードがものすごく速い・・(笑)
少し離れたところで絵本を見ながら黙って見守る私。
「なにこのお母さん、もっと子どもと関われよ・・」とか思われてたかもね・・^^;
みなさん、遊ぼうとする娘に良かれと思って元気に話しかけてくれてるのですが、「やめてくれーー」と心の中で叫ぶ私(笑)
それを見たママさんたちは同じように遊んでる子どもに元気に声かけするわよね。。
ベテランスタッフがしてるのだから。
子どもに声をかけるポイントをしっかり把握することが大事だな・・と思ったできごとでした^^;
趣味に没頭してる時、読書してる時や映画を観てる時にパートナーが必死で話しかけてきたりしたらイライラしませんか・・?(笑)
(見守ることの大切さについてはこちら♪)
まとめ
赤ちゃんの頃から尊重し、敬意を持って接してあげることは子どもの自己肯定感を育むことはもちろん、日常の色んなことがスムーズに、そして子どもも大人もよりハッピーな日々を送ることに繋がります♪
子どもと接する全ての人たちに意識してみてほしいなと思います^^